2012年の出生率は1.4と、16年ぶりに微増になりました。
結婚と子どもを産む時期の両方が遅くなる、晩婚化・晩産化の傾向が顕著です。
政府は、保育所の増加などのハード面に力を入れ始めましたが、保育所を増やせば出生率が増
えるのかというと、そうではないと思います。
子どもを産むのをためらう最大の理由は、お金がかかるからというものです。
2012年度の全雇用者に占める非正規雇用者の割合は、35.2%と過去最高を記録しました。
何と3人に1人が非正規雇用ということです。
特に若者の非正規雇用への影響が深刻で、低所得や先が見えない不安から結婚自体を諦める
人が増えています。
一方で60歳の定年後も希望者全員を雇用することが企業に義務付けられました。
そのため、高齢者の雇用を確保するために新規採用を減らすという企業が多いです。
将来、高齢者を支える若い世代の雇用を確保しないと、日本は競争力を失い、とんでもない世の中
になってしまうのではないでしょうか。
選挙対策で、高齢者向けの政策ばかりに力を入れるのではなく、若い世代が希望を持って生きてい
けるような政策に力を注ぐ必要があると思います。