ワーキングケアラーという言葉をご存知ですか?
私も最近知ったのですが、働きながら家族らを介護する人たちのことをいうそうです。
その数、291万人。
介護のためにヘルパーなどを利用する場合でも、経済的に限界がある場合がほとんどだと思いま
す。それを埋めるために家族が介護を担うわけですが、今の社会では介護のために仕事を休むとな
ると、制度上可能であっても、なかなか回りの理解を得るのは難しいという現実があります。
悩んだ末仕事を辞める人も多く、国の調査によると、2011年10月からの1年間に仕事を辞めた人は
10万1000人にもなるそうです。
仕事を辞め、貯金を取り崩して介護生活を送る人もいます。
介護と貧困が隣り合わせの現実。
社会保障改革で、政府は介護の必要性の低い要支援者向けのサービスを、介護保険制度から切り
離し、2015年から段階的に市町村が独自にサービスを提供するという改革案を示しています。
サービスの提供は、NPOやボランティアの活用を提唱しています。こうなると、サービスの質の低下は
避けられないのかなと思います。
今日、70代の方とお会いしましたが、知らない人に面倒をみてもらうのはしんどいと言っておられま
した。介護されるほうは、やはり家族が頼りになるようです。
自分が介護をしないといけなくなったら? 介護の在り方をしみじみ考えさせられますね。