3月に行われた知的財産管理技能検定の合格発表があり、無事合格しました(*^_^*)
インターネットで申し込んだ人は、インターネットでの合格発表だとか。
試験を受けるのは、いくつになっても嫌ですね。
著作権侵害ってどういうこと?
例えば、学校でA君が隣の男の子B君の描いたかっこいいイラストを真似て、同じようなイラストを描いたら、周りにいた友達は「真似したらあかんのに」とA君に言いますね。この「真似したらあかんのに」の感覚が、まさに著作権を侵害したらいけないという感覚なのです。“人が一生懸命作ったものは真似するな、使うな”ということです。
最近は著作権侵害について、罰則規定を設けるという厳しい対策がとられるようになってきました。なぜでしょうか。
それは、インターネットの普及などで、いとも簡単に、人が作ったもの(絵画、音楽など)をコピーすることができるようになったからです。簡単にコピーできるようになったことで、「真似したらあかんのに」から「ええやん、ちょっとくらい」の感覚になってしまったのです。
著作権の保護は法律では追いつきません。自分の権利は自分で守るしかないのです。真似しないことも大事ですが、真似されたときにはどうするのかを理解しておくことも大事ですね。
真似されたときは、その証拠をとっておきます。例えば、他人のHP上で自分の描いたイラストが勝手に使用されていたのなら、そのページをコピーしておくことです。コピーを取らずに相手に通知すると、相手はそのイラストを削除し、とぼけられる可能性があります。
利用の中止を申し入れる、損害賠償請求をする(実際に損害が発生していることが必要)、謝罪広告を出させる、悪質な場合は、刑事告訴も考えられますが、現実には、面倒だから、大した被害がないからと著作権を侵害されても放っている人が多いですね。
これは納得できないという場合は、専門家に相談されるのがよいでしょう。
知的資産を活用して競争力をつけた事例のノウハウのシンポジウムが大阪であります。
知的資産というと、堅苦しいイメージがありますが、実際にはどの企業もすでに持ってい
るものです。景気低迷の中、生き残りをかけて成功した事例の紹介ですので、とても参考
になると思います。無料ですので是非参加してください。
今日は、兵庫県行政書士会の知的資産の研修に行ってきました。
講師は、奈良先端大学院大学 客員准教授の光井将宇先生です。
盛りだくさんの内容で、すごい!! 久しぶりに感動しました。
農商工連携とは、1次産業の農林水産業者と中小企業が連携し、付加価値のある商品(い
わゆるブランド品)を作り、地域全体を活性化し競争力をつけていくというものです。
経済産業省の農商工連携法に基づき事業計画を作成し、これが認定されれば、助成金が
得られます。
一例を紹介します。
兵庫県豊岡市の「コウノトリ育む農法」による米粉を用いた食品の開発・製造・販売事業
コウノトリは、昭和40年代に絶滅しました。
その理由は、肉食のコウノトリのエサになる、おたまじゃくしや虫などが農薬の使用など
でいなくなってしまったこと。
豊岡市は、コウノトリを復活?させるために、農薬を使用しない水田を増やしました。
その水田で作られたお米がコウノトリ米です。農薬などを使用していないので、本当に
おいしいお米ができたのです。
農薬を使用しないため、とれるお米は通常の6割程度。それで利益を出すためには、お米
に付加価値をつけて、高い値段で売らなければなりません。
そこで考えたのが、見た目も粒揃いにし、おいしく炊けるお米にするということです。
そのために、通常は、精米の段階で規格品外(小粒のものや割れのあるものなど)を
10%程度はねるのですが、それを22%程度に増やし、まさに粒揃いのお米にしたので
す。そうすることで、炊いたときに熱が均一に行きわたるため、とてもおいしく炊けるそ
うです。はねられたお米は、米粉などの商品にし、これらも販売することにしました。
農林漁業者のたじま農業協同組合と中小企業者丸萬中源株式会社(食料品製造業)の連携
によるものです。
連携の本質は、①新規事業に必要な設備、ノウハウは外部に求めること。
例えば、イチゴ農家が新たにイチゴのジャムを作って売るときに、自ら高額な設備投資を
するのではなく、機械を持っている業者にイチゴを提供し、お金を払って作ってもらうよ
うにするほうが、はるかに効率がよいということです。
②連携する業者同士は、常に消費者を前にし、横の関係であること。
「あなたの商品は田舎くさい」というとダメで、「あなたの商品をお客さんが田舎くさい
と言っていた」にしないといけないそうです。お客さんを常に主語にするとよいのです。
③変化する時代に対応
昭和の時代は、よい商品・サービスを提供するだけで売れましたが、今はその商品の良さ
をターゲット(例えば、高齢者向けに売るのか、若者向けに売るのかなど)に伝達し、タ
ーゲットの行動範囲内(生協やスーパー向けか、インターネット販売にするのかなど)に
販路を持つこが大事です。売りっぱなしではなく、農林漁業者と中小企業が販路の共有を
することで、どんな商品が売れるのか、あるいは売れないのかを検証していくことが大切
です。
④新商品をその商品単独では考えないで、既存の商品とともに販売していくことを考え
る。
先のコウノトリ米の件でも、お米以外の米粉や麺、団子なども販売されています。
⑤実行前の調査と相談が大切
日本政策金融公庫が無料で農林水産関係の様々な資料を提供しています。
これらの資料から、売る商品はどこの年代をターゲットにすればいいのかなどがみえてき
ます。
また、過去の類似品を調べて参考にし、失敗していたらなぜ失敗したのかをみます。
そして、その原因が解決できたら今回の商品は成功できるかもしれません。
10年前と比べて、最も進化したといわれているのが、冷凍技術と輸送コストだそうで
す。失敗した原因がこの2つにあるのなら、成功しやすいということになります。
次に商品を現在のライバル商品と比較していきます。(そのためには、ターゲットと販路
を決める必要があります)
消費者は、上位2つの事柄(例えば、味と健康)で、決めるといわれています。その2つ
を上手にアピールすれば、その他の事柄は負けても問題ないということです。
最後に、未来に変化する顧客ニーズを予測します。
売り出したときと、リピーターでは、売るものを変えることが大事です。
例えば、発売当初は、激辛だけをウリにした商品であっても、リピーターしてもらうため
には、激辛+付加価値(おいしさ、健康によいなど)を加えた商品を出していかないと長
続きしません。時代とともに、商品も変化させていくということです。
価格競争に巻き込まれない、本物を作っていくことだ大事です。
約3時間半の講義で、上記の内容は10分くらいの内容です。
本当に有意義な研修でした。
先日、兵庫県行政書士会の知財研修に行ってきました。
滋賀県の行政書士・谷田良樹氏が講師です。
知的資産とは、目に見えない強みのことです。
企業の評価は、目に見える売上高、役員報酬、従業員給与、保有資産、支払い能力・・・な
どで判断されます。では、その結果の源となっているものは何でしょうか?
経営理念やモットーであったり、時には社長の人柄だったりします。
製品に対するこだわりは何か→技術やノウハウ
そのこだわりを強化する努力・工夫はどのようなものか、
そのこだわりをどのように活かしているか、
経営者や従業員は、それらを当たり前のようにやっているので、自分たちでその強みを、
意識していないことが多いです。
「知的資産経営報告書」というと、なんだかとっつきにくいイメージがありますが、要
は、会社が無意識レベルでやっていることを、意識レベルまで持ってきてあげること(可
視化)なのです。
報告書は、どのような手順で作成されるのでしょうか。
主にヒヤリングです。とにかく話を聞くことだそうです。
相手の言うことに相槌を打ちながら、いろいろな質問をしていきます。
1回のヒヤリングは、平均3時間程度。これを5~6回行います。
その中で、①強みを認識し、②可視化し ③それらをどのように活用して業績を上げてい
くかなどの「経営戦略」を盛り込んで、「知的資産報告書」を作っていくそうです。
近畿経済産業局 が「知的資産経営報告書」を開示しています。
目に見えない強みは、個人事業主にも当てはめることができます。
あなたの強みは何ですか?
自分自身に置き換えて考えてみると、
数少ない女性の行政書士であること(10人に1人くらいかな?)
行動力とパワーがあること、
行政書士歴7年で、そこそこの実績があること、
あとは????
みなさんも、自分の強みを活かしてくださいね。
2012年10月1日から、インターネット上の音楽や動画を、違法にアップロードされたもの
と知りながらダウンロードすると、2年以下の懲役、200万円以下の罰金またはその両方
が課されることになります。権利者が訴える親告罪です。
Uチューブやにこにこ動画などで違法配信されている音楽や映像を視聴するだけならOK
ですが、それらを違法と知りながら、自分のパソコンにダウンロードすると違法になりま
す。違法を立証するためには、警察がパソコンなどを押収する必要があり、家庭の中に警
察が介入することになります。結局のところ、かなり悪質な場合でなければ取り締まるこ
とは難しく、取り締まり件数を増やすというよりは罰則をもうけることによって、違法行
為に対する抑止力になることを期待しているような気がします。(あくまで私の主観です)
その他、市販DVDのPCへのリッピングは違法になります。(罰則なし)
購入したDVDをDVDプレーヤーで再生するのはOKですが、購入したDVDやレンタルした
DVDを自分のパソコンにおとすことは違法になります。
先週、兵庫県行政書士会の知的財産権の研修に行ってきました。
行政書士が知的資産経営報告書を作成することによって、
企業の目に見えない強みを認識するというものです。
企業が持っている技術、ノウハウ、人材などの目に見えない
知的財産を文書化することによって、企業価値を新たに認識、評価し、
それらを将来、どのように活用していくかのプロセスを明らかに
していくというものです。その流れをストーリーにしていきます。
当日は、神戸の株式会社アーキディレクションズの岩根社長に
お話をしていただきました。
理念は、人と人のハートフルな関係を築くこと
そのためのマネジメントとしては、SP(技術者と営業を兼ね備えた人材)の育成及び
社員のコミュニケーション力を強化する
SPを中心としたコンサルタント(窓口)業務に特化していく
設計者、施工者などとネットワークを組み、パートナー関係を築いていく(アーチアライアンス)
顧客の要望を明確にし、技術のノウハウを高めていく
マンション大規模修繕などのコンサルタントを始めてから、業績は着実に伸びている
上記のようなことを文書化していくことにより、会社の知的財産が認識評価され、
社内や外部の評価につながっていく
銀行の融資なども受けやするなるというメリットもあり
とても、興味深い研修でした(#^.^#)
企業価値を高めるのは、大変です。