夫との離婚を考え始めたら、まず、何からすればよいのでしょうか。
離婚届けを出すだけで離婚手続きは完了しますが、あとから後悔しないために、以下のことをやてみてください。
離婚後の生活をしっかり見据え行動してください。
1.情報収集
書籍やインターネット(信頼できるサイト)から、離婚に関する情報を収集します。
2.財産の調査
どのような財産があるのかを、一覧にします。
預貯金、生命保険、株式、債券、ゴルフ会員権、年金など。
名義ごとに分けて書き出してください。
年金については日本年金機構に、年金分割のための情報提供の請求を行ってください。
年金分割のための情報提供請求書用紙
50歳以上の方は、年金見込み額を教えてくれます。
3.子どもがいる場合
①親権者を決める
②養育費がいくら必要なのか計算してみる、養育費の相場を知っておく
まずは、現在子どもにかかっている学校教育費、食費、被服費、塾代などを計算します。
教育費は、公立、私立で異なりますし、受験年の塾代などもかさむでしょう。
養育費の算定には、家庭裁判所の養育費算定表がよく使われています。
例:夫の年収500万円 14歳以下の子ども一人、妻の収入なしの場合 4~6万円
同じ条件で、14歳以下の子ども二人の場合、6~8万円 です。
はっきり言って、低いです。
子どもに十分な教育をつけてあげられるのか、病気した場合の補償は大丈夫なのか、
自分に万一のことがあった場合、子ども将来はどうするのか、
様々なことを考える必要があります。
これらを、1つ1つクリアしていくことで、ご自身の気持ちも固まってくるでしょう。
③面接交渉について考える
ご自身や子供に対する夫の暴力が原因で離婚する場合などは、面接交渉は必要ありませんが、
それ以外は、夫にも面接交渉権が認められています。
最近は、夫との面接交渉を一方的に拒否する、あるいは、父親は死んだなどとうそをいうケースも増えてきているようですが、子ども自身が父親に対して、拒否反応を示していなければ、父親と会うことで、父親の愛情を感じながら、子供は成長していくのだと思います。
4.夫の不貞などが原因で離婚する場合、慰謝料の要求額を決める
不当に高い要求をしても、夫に支払い能力がないと支払われません。
慰謝料も含めた財産分与を請求することもよくあります。
5.不動産がある場合、その取り扱いについてどうしたいのかを決める
例えば、妻と子どもが住み続ける場合、だれがローンを支払っていくのか
夫が住み続ける場合、妻と子どもの住居はどうするのか、ローンの支払いはどうするのか
売却する場合、オーバーローンになっていないかなどを考えなければなりません。
不動産の取扱いで、話が前に進まなくなることも多いです。
6.ご自身に、離婚後収入を得る手段があるのかを考える
子どもの親権者になる場合は、保育所の確保、近くに頼れる人がいるかどうかも大切です。
7.夫との話し合いで、どこまでだったら許容できるのかを考えてみる
8.1~7までの内容を紙に書いてみる。
頭で考えているだけでは曖昧な部分が多いですが、文字で書いてみることによって、
見えてくることがたくさんあると思います。
ご自身が本当に離婚したいのか、離婚後の生活のめどはたつのか、
よく考えて結論のだしてください。