遺言」カテゴリーアーカイブ

遺言書の検認

裁判所の司法統計検索システムによると、平成23年の「家事審判・調停事件の事件別新

受件数-全家庭裁判所」における「遺言書の検認」は、15113件で、平成14年(10503

件)に比較しし、約40%増となっています。

検認は、自筆証書遺言(自分で遺言を書く)の場合に、問題になります。

相続が発生し、自筆証書遺言が発見された場合、それを勝手に開封してはいけません。

(違反すると、5万円以下の過料が科される場合があります。)

被相続人(亡くなった方)の住所地を管轄する家庭裁判に、検認手続きの申述書を提出し

なければなりません。その後、家庭裁判所から呼び出しがあるので、基本的には相続人全

員が出席します。そのときに初めて遺言書が開封されることになります。

家庭裁判所での検認は、遺言書に書かれている内容が法に触れているかどうか(例えば遺

留分を侵害しているかどうか)をチェックするものではなく、遺言の要式(日付、自筆の

署名、押印はあるか、訂正があった場合、その訂正方法に誤りがないかなど)をチェック

するものです。この時点で、遺言の要式に不備があった場合、その遺言は無効になる可能

性があります。「長男には、○○不動産を相続させると書いていても、長男はその不動産

を相続できないこともあるのです。

検認手続の精神的負担(一般的に裁判所と聞いただけでも、プレシャーを感じる人が多

い)、無効になるリスクを考えると、やはり公正証書遺言がよいということになります。

どうしても自筆証書遺言がよいということであれば、少なくとも専門家にチェックしても

らいましょう。

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遺言作成の注意点(遺言者よりも相続人が先に死亡した場合)

例えば、父親が、3人の子どものうち、長男に全ての財産を相続させるという遺言を作成

したとしましょう。では、父親よりも先に長男が亡くなってしまったら、長男がもらうは

ずであった財産は、誰が相続するのでしょうか。

長男に子どもがいなかった場合には、他の兄弟姉妹が法定相続分通りに分けるというのが

一般的な考え方だと思います。

では、長男に子どもがいた場合は、どうなるでしょう。

平成23年2月22日の最高裁は、原則として代襲を認めず当該遺言の効力は発生しないとい

う判決を出しました。

遺言の中に、長男が先に亡くなった場合、孫に相続させるという文言を入れておかない

と、長男が相続するはずであった財産は、他の兄弟姉妹が法定相続分に従って分けること

になります。

遺言を作成されるときは、ご注意くださいね。

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公正証書遺言の付言事項 書く? 書かない?

公正証書遺言の最後に、遺言者の相続人に対する気持ちを書くことができます。

付言事項と言われています。

例えば、相続人のうち、一人だけに遺産を多く分けるような遺言をしていた場合、

なぜ、遺言者がそのような分け方をしたのか、その気持ちを相続人に向けて書く

ことができます。

少ない分け前しかもらえなかった相続人を納得させ、争いを防ぐ役割をするかも

しれません。

ただ、遺言者によっては、そのような気持ちを、公証人や他の証人の人には聞かれ

たくないと思う人もいます。

そのような場合は、例えば相続人あてに手紙を書き、公正証書遺言の正本と一緒に保管

し、遺言書と同時に読まれるようにする方法もあります。

自分の気持ちを、公証人や証人に知られてしまうのは、私自身も抵抗を感じるものが

あります。私だったら、付言事項は書かないかなぁ・・・

 

 

 

 

できます。

例えば、

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自筆証書遺言書いたのに・・・

遺言さえあれば、もめることはない、

このようにお思いの方もいらっしゃると思います。

実は、そうでもありません。

最近相談があった事案ですが、

夫が亡くなり、相続人は妻と夫の母。(子どもなし)

夫は、財産はすべて妻に相続させるという自筆証書遺言を

書いていました。

妻は家裁の検認手続きを終え、預貯金名義、自宅不動産の名義を

自分の名義に変更しました。ほっとしたのもつかの間、

母の代理人(夫の甥)から連絡があり、母の遺留分(相続人に認められた

最低限の相続分)を侵害しているというものでした。

この場合、母に意思能力があれば、妻は母に全財産の6分の1を

支払わなければならないのです。

遺言があるから、絶対大丈夫ということはないのです。

公正証書遺言の場合、行政書士や公証人が間に入りますので、

何か問題があれば、チェックが働きます。

自筆証書遺言の場合は、このチェックがありません。

遺言を書かれるとき、是非、遺留分には注意してくださいね。

 

 

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遺言執行者って?

遺言を書かれるときには、遺言執行者を指定しておくのがよいと、よく言われます。

その理由は、遺言執行者は、遺言に書かれた内容を実現する権限を法律で与えられているからなのです。

親が亡くなり、子ども2人が相続人だったとしましょう。

遺言執行者に行政書士鱸 弥生が指定されていた場合、私の印鑑と印鑑証明で、手続きは終了します。

子ども2人の印鑑とかは必要ないのです。

兄弟仲が悪い場合、印鑑証明1通とってもらうのも大変ですが、そのような面倒なことを

しなくてもよいということです。

遺言執行者に子どもの一人を指定してもよいのですが、子どもが複数いる場合は、

遺言執行者に指定されていない子どもが、財産を独り占めされるのではという疑念を持つことが多く、

できれば、第三者を指定されることをお勧めします。

遺言について、ちょっと聞いてみたいという方は、遠慮なくお電話してください。

遺言作成を強要するようなことはしませんので、ご安心を!!

足がちょっと不自由で という方には出張も承っております。

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消防局に1億円の寄付  遺言書

昨年2月に死亡した西宮市の70代男性の遺族から、西宮市消防局に1億円の寄付があったそうです。

この男性が、救急搬送で一命をとりとめたことに感謝して、遺言書に、消防局に1億円を寄付するという

ことを書いていたそうです。

遺言書がなかったら、この1億円は、遺族のものです。

亡くなった方の最後の意思を実現するのが遺言書です。

こういう話を聞くと、遺言ってすごい力があるなぁと、つくづく思います。

身寄りのない方の相続財産は、国庫に入ります。

自分のお金をもっと有効に使ってほしいと思われるときは、遺言書が必要です。

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遺言執行者の指定

遺言執行者は、相続人の代理人として、相続財産の管理をはじめ、遺言執行に必要な一切の手続きを

行います。未成年者や破産者以外であれば、誰でもなることができますが、法律知識を要求される場面も

けっこうありますので、できれば専門家を指定されるとよいでしょう。

子どもの認知や排除(被相続人に対する著しい非行などあった場合、相続人の地位を与えないこと)の

手続きをするには、必ず遺言執行者を決める必要があります。

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秘密証書遺言

◆秘密証書遺言 ⇒ ・公証人が遺言を認証 ・証人2人以上必要 ・自分で保管

 ◎作成の流れ

①  ~⑤までは、公正証書遺言と同じ 

→ ⑥証人2人以上と公証役場へ行く →公証人が本人の遺言者であることを認証

※秘密証書遺言は、署名以外は、自筆でなくてもよい。

パソコンで作成したものでもよいし、他人に代筆してもらったものでもよい。

→ ⑦遺言書は自分で保管 → ⑧相続が開始されたら、家庭裁判所で検認

秘密証書遺言は、遺言の内容が本人以外にはわからないので、遺言をあけてみたら、

法的要件が揃っておらず無効ということもありますので、実際にはあまり作られていません。

 

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公正証書遺言

◆公正証書遺言 ⇒ ・公証役場で公証人が作成  ・証人2人以上必要  

 

◎作成の流れ

原案作成まで(①~④)は自筆証書遺言と同じ → ⑤証人2人以上に依頼 

→ ⑥公証人と事前打ち合わせ→ ⑦証人2人以上と公証役場へ行き、公正証書遺言を作成

・公証人が遺言者と証人に、遺言を読み聞かせる(または閲覧させる)

・間違いがなければ、遺言者と証人が、各自署名・押印する

・公証人が、要式にそって作成された遺言である旨を付記し、署名・押印する 

→ ⑧原本は公証役場で保管、謄本は持ち帰って保管↓

●証人になれない人

 ・未成年者、推定相続人及び受遺者並びにこれらの配偶者及び直系血族

 ・公証人の配偶者、4親等内の親族、書記及び使用人

公正証書遺言は、遺言者が110~120歳まで公証役場で保管されます。

保管期間は、各公証役場が独自に決めています。

全国の公証役場で、遺言のあり、なし を検索することも可能です。

相続人に発見されるように、遺言書を保管しておくことが大事です。

遺言執行者や友人などに保管場所を知らせておくなど、必ず遺言が発見される

ようにしておきましょう。

 

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自筆証書遺言

◆自筆証書遺言 ⇒ ・自分で作成  ・自分で保管

◎作成の流れ

  ①法定相続人を調べる(戸籍をさかのぼる)→ ②財産内容を確認する

  → ③誰にどの財産をあげるのかを決める → ④遺言原案作成

   【見本】

遺言書遺言者 山田太郎は、以下のとおり遺言する。1.遺言者の妻 山田花子には、次の遺産を相続させる。 土地 所在 兵庫県芦屋市○○町○○丁目

    地番 1番1    種類 宅地

    地積 200.05 ㎡

 建物 所在 兵庫県芦屋市○○町○○丁目1番地1 

    家屋番号 1番1 種類 居宅

    構造 鉄筋コンクリート造鋼板葺平屋建

    床面積 150.10

2.長男 山田 一郎には、次の遺産を相続させる。

 ○○○銀行 ○○支店 普通 口座番号○○○○  

3.遺言者の次男 山田 次郎には、次の遺産を相続させる

 ○○株式会社 普通株式  全部

4.本遺言書に記載したもの以外の財産は、すべて妻 山田花子に相続させる。

5.この遺言の執行者として、○○市○○町○丁目○番地の田中 博を指定する。

平成○年○月○

  芦屋市○○町○○丁目○○番地○号

    遺言者 山田 太郎   ㊞

 

◎作成の要件

必ず全文、日付、氏名を自筆で書き、押印する。(民法968条1項) 

 

筆記具 特に決まりはありませんが、ボールペンや万年筆がいいでしょう。

 

用紙 便箋やコピー用紙、何でもかまいませんが、丈夫で劣化しない良質の紙を使いましょう。

 

日付  年月日をきちんと書いてください。平成○○年○○月吉日という書き方は、無効です。

 

印鑑 実印・認印のいずれでもよいのですが、実印が望ましいです。

 

遺産の内容を特定する

 不動産は、法務局で登記簿謄本を取得し、そのとおり記載します。

預貯金は、銀行名、支店名、口座番号を記載する。

その他の遺産もできるだけ具体的に書く

 

契印 ページ数が複数枚になるときは、ページの境目に印鑑を押すと偽造防止になります。

 

訂正

             ㊞ 訂正の箇所に二本線を引き㊞を押す

   相続銀行 定期金 口座番号123456

          預  正しい文字を書く

   

   書面の空白の場所、または遺言書末尾余白に

            本遺言書○行目「貯」を「預」に訂正 訂正した旨を記載

               山田 太郎 署名する 

  ※訂正の仕方が厳格に指定されているので、できるだけ書き直すようにしましょう。

 

 

封印について 遺言書を封筒に入れて封印することは、法律で定められていません。

          内容の秘密保持と、変造防止のためには、封印して保管するほうがよいでしょう。

 

◎遺言書の検認  

 自筆証書遺言は、家庭裁判所で、検認を受けなければなりません。

 遺言の保管者または相続人が、家庭裁判所に検認手続の申立てを行います。

 後日、家庭裁判所から、「検認期日通知書」が届きますので、相続人またはその代理人が

 参加します。

 封印された遺言書は、検認手続の中で相続人又はその代理人の立会のうえ、開封しなけれ

 ばなりません。(民法1004条3項)

 家庭裁判所は、遺言の要式が法的に問題ないかを調査し、問題がなければ、遺言書原本に

 「検認済証明書」を契印して申立人に返却します。

 家庭裁判所は、遺言の内容の有効、無効までチェックすることはありません。

 

 封印されている遺言書を家庭裁判所以外で開封をした者は、5万円以下の過料に処せられ

 ます。(民法1005条)

   

◎遺言執行者の指定(民法1009条)

遺言執行者は、相続人の代理人として、相続財産の管理をはじめ、遺言執行に必要な一切の手続きを

行います。未成年者や破産者以外であれば、誰でもなることができますが、法律知識を要求される場面も

けっこうありますので、できれば専門家を指定されるとよいでしょう。

子どもの認知や排除(被相続人に対する著しい非行などあった場合、相続人の地位を与えないこと)の

手続きをするには、必ず遺言執行者を決める必要があります。

 

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