お盆の季節、お墓詣りが遠くて負担に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も主人のほうのお墓は新幹線に乗って行くので、もっと近くにあればいいのになぁと思っていま
す。
もともとあるお墓を、現在住んでいるところの近くなどに引っ越すことを改葬といいます。
改葬の手続きは、新しいお墓と元のお墓のそれぞれで必要になります。
1.新しいお墓の管理者から遺骨の「受け入れ許可証」をもらう
2.元の墓がある市区町村に「改葬許可申請書」と新しい墓の「受け入れ許可証」を提出する
改葬許可申請書は、各自治体のHPや郵送で入手できることが多いですが、必要書類などは各自
治体によって異なるので、予め確認することが必要です。
3.改葬を認める「改葬許可証」を新しい墓に提出する
元の墓の管理者の署名が必要です。
お墓から遺骨を取り出すときと納めるときには「閉眼法要」「開眼法要」と呼ばれる儀式を行う
ことも多いので、こちらも早めに確認しておきましょう。
遺骨を取り出したお墓は、更地に戻す必要があるので、石材店に手配します。
改葬でトラブルになりやすいのは、元の寺院墓地の管理者との関係です。
元のお墓の管理者は、檀家が減るのを嫌がるので、事前の相談なしで改葬の許可を求めると話がこ
じれることが多いようです。また、元のお墓の管理者に今までにお世話になった気持ちとして支払う
離檀料というものが慣習としてあるそうですが、最近は、100万円を超える離檀料を求める管理者も
あるようで、トラブルの原因になっているとか。管理者が求める離檀料に法的な根拠はないそうです。
改葬の費用は、230万円~330万円が相場のようですが、新しい墓の永代使用料だけでもそれくら
いかかるところもあり、費用についてはかなりのばらつきがあるようです。いずれにしても、手間も費用
もかかる改葬ということです。かなりの気合いが要りそうですね。