国際結婚が破綻し、一方の親がもう一方の親に無断で子どもを国外に連れ出した場合、
子どもの監護を元の裁判所で決めるために、子どもを元の国に戻す手続きを規定したものが
ハーグ条約です。
日本女性が、離婚後、国外から日本に子どもを連れて帰り、父親に合わせない
ケースが増加しているため、欧米諸国からの加盟圧力が増しているそうです。
加盟する利点としては、日本に住んでいた外国人の夫が、子どもを国外に連れ去った場合に、
ハーグ条約を根拠に子どもの返還を求めやすくなります。
加盟する欠点としては、例えば、夫のDVが原因で帰国した場合でも、返還命令が出れば、夫の元に
子どもを返還しなければならなくなることです。
返還を拒否した割合が約3割ですが、国によっても運用に差があるようです。